◆親子関係の生きた連休にしましょう(No.123)

本来、「5月号」は5月1日発行なのですが、今年は9日間という長い連休になりますので、4月26日に5月号を発行させていただきます。

4月1日の入園式から1ヶ月。朝から元気に大泣き、大泣き、お迎えに来た保護者の方を見て、更に大泣き、不安から安心への泣き方と変わります。抱っこされた小さな手はお母さんたちの洋服をしっかり握りしめて、もう離さないと必死です。子ども達も、一生懸命な1ヶ月でした。先生達もおんぶに抱っこと一生懸命です。そんな思いが1日1日と少しずつですが変化が起きて、笑顔を見せることも多くなってきました。子どもの成長は階段を一つ一つ上るようなもので、ホップ・ステップ・ジャンプはないのです。今の世の中、ややもすれば「早生き」させる傾向にありますが、一人ひとりが自分に合った生き方をさせてあげるのが良いと思います。勿論、他との比較などは必要ありません。お父さんやお母さんから見れば、やっと最近園に慣れたかな~と思ったところ、今回の連休は、又、4月初めに戻ってしまうのでないかと心配していると思います。その気持ちはよく分かりますが、4月の4週間は決して「無」にはなりません。子ども達も少し慣れてはきましたが、疲れも出始めます。最近お熱等で体調を崩し、お休みをする子が目立つようになりました。お母さん達も職場復帰をされた方、そろそろ復帰される方とおりますので、今体調を崩されるのは大変です。そこで、今回の連休は、子ども達にとってもお母さんたちにとっても、丁度いいお休みになるわけです。こんなに長い連休はめったにはありませんが、バラバラでなくまとまって取れるのはいいですね。(働き方によっては、長い連休は困る人もおります)
勿論、休みが取れない方も当然おりますが、休日保育を利用されたり等の対策は取っていらっしゃるでしょう。田子希望園の休日保育は、9連休毎日保育を行いますので、福室・鶴ヶ谷希望園の職員もお手伝いで出勤しますから、毎日必ず福室の先生は田子に出勤しております。

話が少し逸れましたが、せっかくの9連休はお父さんやお母さんが疲れたり、子ども達が疲れて体調を崩しては大変です。お休み中とはいえ、子ども達の生活リズムを整え、基本的生活習慣を守り、楽しく、元気に過ごしていただきたいと思います。せっかくのお休みだから、遠出をしたり、無理なスケジュールで動くことのないようにしていただきます。「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を守って下さい。普段忙しくしていると、「親心」としては、せっかくの休みだからどこか遠くに連れて行ってあげたいと思うでしょうが、無理して遠くに行かなくても、近くの公園や自宅でのんびり、ゆっくり子どもと関わる方が良いと思いますね。いつも寝顔ばかりしか見られないお父さん、このお休み中、ゆっくり、じっくり子どもと向き合ってみて下さい。意外な我が子の一面を発見できるかもしれませんよ。とりわけ0歳児のお友達には、家族の大事な人なのだと認知してもらって下さいね。0歳の子は親や家族を認知するのに順番があって、一番は勿論お母さん、次はいつもいる兄弟姉妹、次にやっとお父さん‼なんです。ややもすると、お父さんにいく前に保育園の先生が先になることもあります。あっ、スミマセン。いつも子どもといるお父さんは、勿論もっと早く認知してもらっていますよ。ちょっと自信のないお父さん、長い連休を利用して認知してもらいましょう。冗談ぽいようですが、真面目な話なんですよ。
子どもっていつも言う通り、「手をかけて、かけ過ぎる」ということはないのです。0歳の小さい頃からいっぱい手をかけ、そして大事な「愛情」をいっぱい与えて下さい。私達は、子どもに対して「豊かな愛情」で見守り、育てる義務があり、子どもには「守られて愛される」権利があります。最近新聞やテレビで報道される「子どもへの虐待」はあってはならないことです。よく、親の言い訳として「しつけ」のつもりと言われますが、暴力を伴った「しつけ」等あってはならないのです。30年位前までは、子育ては各々の家庭が責任を持つ「子育ての個別化」でしたが、子育てを難しいと考える保護者の方や、虐待が多くなる中、国は子育て施策の一つとして「育児の社会科」を発表し「子育ては社会全体で行いましょう」と。その一環として保育所に「子育て支援センター併設保育所」を作り始め、仙台市においてはその第一号が福室希望園なのです。「子育てを楽しく」と言われますが、正直、今、今子育てをしている時はなかなか「楽しい」とはいきません。「大変だ」「苦しい」の方が先になりますよね。それでいいのだと思います。大変な時は「助けて!」と言っていいのです。

ちょっと話がそれてしまった感がありますね。私が伝えたいことは、連休中子どもの「心」を見て欲しいということ、そして我が子の「新しいところを発見」して欲しいということです。大きくなって話せるようになった子だったら、「いっぱい聞いて」あげて下さい。「心」は見えませんから、いっぱい話を聞き、しっかりと向き合うことで、少しは子どもの心が見えてくるはずです。テレビの前で親子でゲームばかりでは見えませんよ。

私事ですが、恥ずかしいことに今の保護者の方は「新聞」をとっていない人がほとんどなのに気付いたのです。昨年、ほし・にじ組さんの懇談会で分かりました。どうやって「ニュース」等を知るのか聞いたら「スマホ」だそうですね。「紙離れ」と聞いていましたが、驚きました。そこで、給食の展示スペースの所に新聞のコピーを設置したのですが、そう言えばほとんど無くなりませんね。
「希望園だより」もこんなに長くなったのでは読んでもらえていないかもしれませんが、諦めずに「さっちゃん通信」は書き続けていきたいと思っています。子ども達もゲーム等ばかりにならないよう「絵本」や「素話」もどんどん与え、想像する力や考える力を身に付けていって欲しいと思います。どうぞご家庭で良い連休をお過ごし下さい。連休明け疲れたり、生活リズムが乱れて園生活が困らないよう子どもを第一に考えた生活をお過ごし下さい。

さて、最後に職員の動向ですが、一時保育担当のS.A保育士が5月11日より産休に入ります。残念ながら、後任は未だ決まっておりませんので、又、一人保育士不足になりますが、皆さんには迷惑をかけないよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。