◇新年のご挨拶(No,162)

あけましておめでとうございます。

 

2023年新しい年を迎えました。皆様はどんな新年をお迎えになりましたでしょうか。宮城県は大きな被害はなかったようですが、全国的には「クリスマス寒波」と言われた大雪の被害がありました。

昨年もコロナ禍の一年になってしまいました。予防対策や多くの規制の中でやはり気になるのは子ども達の成長、発達への影響です。日々の保育を工夫し、注意を行ってきましたが、新年を迎えてもコロナ感染対策は残念ながら続けていかなければならないようです。更に、鶴ヶ谷希望園は年末にかけて「インフルエンザの流行」が見られ、12月28日(水)の感染者は34人となり、新年での流行が心配されます。福室・田子希望園は今のところ感染児童はゼロなので、予防対策には十分に注意してほしいと思います。子ども達の健康には家庭と協力しながらしっかり守っていきたいと思います。

さて、新年早々気が重い話になりますが、昨年11月頃から仙台市も含めた各県の保育所現場における「不適切保育」の報道は大きな衝撃でした。あってはならないことが現実に行われていたという事実は許せないことです。決してあってはいけないことです。「人手不足」だ「コロナ禍中でストレスが溜まっていた」等々の理由を言っているようですが、全く理由になりません。「不適切」とありますが、内容ははっきり「虐待」になります。当法人3園においてはご心配ありません。保育内容については「子ども第一」の保育が行われているか、ややもすれば、職員の都合に合わせた保育になっていないか、3園で確認をしています。合わせて外部の専門家の先生方にも入ってもらっています。又、昨年は鶴ヶ谷希望園の保護者の方から希望のあった保育参観の形を変えて1か月半くらいの期間、日々少数の方になりますが、保育を見ていただくことも取り入れました。職員は大変だったと思いますが、効果はあったと思います。コロナ禍の中でも出来るだけ外部の空気を入れるようにしております。保育士1人の受け持つ子どもの数は国の定めた基準があります。これは、戦後すぐ1948年(昭和23年)に作られたもので、74年も経過しております。私達は、30年も前から国に対して改訂の要求をしてきましたが、今もって改善されておりません。全国の保育士50万以上の仲間の願いでもありました。70年以上改善されないまま、今回のような、あってはならないことが事実あったのだとすれば、決してそのことを理由にしてはいけませんが国の施策に改善の動きがあればと願っております。

鶴ヶ谷・福室・田子希望園の保護者の皆様も何かとご心配なことがあるかもしれませんが、3園が共に「子ども第一」の保育を充実させ「安心・安全の中、生命をあずかり」「一人一人に合った育ちをあずかる」保育に一生懸命頑張ることをこの年頭にあたり、職員一同精進して参ります。

一年の始まりにあたり、少々重い話にはなりましたが、今年もどうぞ3園の保護者の皆様には、ご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 

2023年1月4日(水)

社会福祉法人希望園

理事長 山田薫

統括責任者 髙野幸子