「さっちゃんってどんな人?」

福室希望園の園長、髙野幸子先生です。
園長先生は希望園だけではなく、宮城県保育協議会副会長も務めるパワフルな人です。
希望園に通う子ども達やお父さん、お母さん方から「さっちゃん」の愛称で親しまれています。
このさっちゃん通信では毎月発行される希望園だよりの中で 園長先生が「希望園の保育」についてなど載せている記事を皆さんに紹介していきたいと思っています。

◆子ども達の安否確認、しっかりやりましょう!!(No,155)

(きぼうえんだより 2022年6月号より)

今年の夏は猛暑になると報道されていますが、全国的にはもう、その始まりのように高温が続いております。

まだまだ、コロナの感染対策と合わせて「熱中症」対策を、一層努力していきたいと思います。

この暑さの中、子ども達は元気に戸外遊びを楽しんでいます。今年も仙台市より「プール遊びは禁止です」との

お知らせをいただいておりますので、水遊びを十分にさせたいと思います。シャワーも1日数回浴びることになるので、着替えの準備をよろしくお願いいたします。

市内、殆どの保育所が休園している中で、福室はまだ1日の休みもありません。保護者の皆さんのご協力には本当に感謝です。職員も頑張っています。見えない終息ですが、このまま休園なしでいきたいので、よろしくお願いいたします。

さて、希望園では毎日の出・欠で「安否確認」をしていますが、大変残念なことに5月27日、新潟県で保育園に送っていくはずのお父さんが、ついうっかりなのか、車の中に3時間放置というか、置き去りにしてしまい「熱中症」で亡くなってしまいました。当日の新潟県は27度だったそうです。この3時間の間、誰かがどこかで気付く人はいなかったのかと思うと、やはり、日常的な「安否確認」は必要だと思いました。せめて、9時30分まで出・欠の連絡がない時点で連絡を取り合って、安否確認しておくことが出来れば、この子は亡くならなくてすんだのだと思います。それに、1才半のお子さんのご冥福を祈りつつも、お父さんやご家族の皆さん、保育園の先生方等の人達もこれから先、この子のことを重く背負っていかなければと思うと、心が痛みます。とにかく、お互いしっかり連絡を取り合って、不幸な結果にならないようにしましょう。ちなみに、福祉事務所には一週間連絡が取れない場合は報告することが義務付けされています。

最後になりますが、5月23日から始まりました「自由参加」の保育参観はどうですか? 5月末で10家庭程度が終わるようですが、何か、1日2人のせいか、ゆっくりのんびり参観が出来ているようです。後で感想をお聞かせくださいね。

 

◇「食欲の秋」でも虫歯には注意してあげましょう(No,148)

(きぼうえんだより 2021年11月号より)

近年、季節のことを考える時いつも思うのですが、「日本の四季」がだんだんなくなってしまうような気がします。「春夏秋冬」1つ1つ季節が巡っていく様は、世界的に見てもあまりありませんね。今は地球温暖化が問題視され、気候変動が激しくなり、日本のみならず、世界的に自然災害が多くなり、先が心配です。今年もまた暑さが続き、10月だというのに30度等の日もあり、「秋はいつ来る」と思ったものですが、最近になったら突然温度が下がり、木枯らしかと思うような冷たい風が吹き、秋を楽しむどころか初冬を思わせる天気です。そのせいか、子ども達が体調を崩したり、風邪を引いたりしています。流行性の病気は今のところ「手足口病」だけで、10月になり納まり掛けています。先月も罹患児数を報告しましたが、10月で、てんし組7名、ほし組13名 にじ組・ゆり組0名・はと組1名・ひかり組2名で計23名になりました。今年は、インフルエンザの流行も心配されますので、早めの予防接種を心がけて下さい。

さて、先日(10月26日)保健所の保健師さんが来園し、今年度の歯科検診の結果報告に来て下さいました。結果は、3枚の表を見ていただければ分かるように、昨年より悪いです。検査結果は、年々悪くなってきているので、心配をしています。数年前までは、にじ組までは1本もなかったのですが、今はにじ組でも虫歯になる子がいます。0歳児から入園して卒園するまで、1本もない子が普通でしたが、今は残念ながら虫歯になってしまいます。長年言い続けていますが、「火傷と虫歯は親の責任」と、少々きつい言葉ですが、子どもだけにはどうにもならないので、ぜひ、気を付けてあげて欲しいと強くお願いします。いずれ「『永久歯』が生えてくるからいい」と思っている保護者の方もいらっしゃいますが、健全で丈夫な永久歯は虫歯だらけの根っこからは生えてきません。痛い思いをさせないで、ぜひ、虫歯予防に努めて頂きたいものです。

今回、保健師に一つだけほめられたことがあります。それは、歯垢ゼロであること。これは、仕上げ磨きがよく出来ているからだ、とのこと。園でも仕上げ磨きをしています。きっとお家でもしてあげているんだろうと思いました。歯科検診は年に1回だけですので、定期的に歯科に通院し見て頂く習慣をつけていくこ事も大事ですね。

さて、今月は「遠足ごっこ」や「ひかりぐみのいも堀り遠足」等、楽しい行事がありました。遠足ごっこではお弁当のご協力本当にありがとうございました。はと・ひかりは園庭で、テントの下で食べだました。みんな、おいしそうな顔をして嬉しそうに食べていました。ゆり組さんはホールで楽しそうに食べていましたよ

次に、8月分の給食(おやつ)材料代が出ましたので、ご報告いたします。

8月も園児数60人。集金額が360,000円でした。支出した食料材(おやつ含)は、374,250円でした。差し引いて14,250円の赤字でしたが、先月よりかなり少なくなっております。新聞やニュース等でご存知のように、野菜類が大幅に安くなった反面、園でよく使うお肉、とりわけ鶏肉がかなり高くなっております。栄養士の踏ん張りどころですね。お楽しみメニューもかなり子ども達の人気が高く調理室は、頑張って張り切っています。

今月は、来年度の退園、他園への移行調べのご協力を頂き、ありがとうございました。29日(金)にて締め切らせて頂きました。この件で、お願いがあるのですが、最近3歳になると年度途中に退園し、幼稚園に入園される方が数名いらっしゃいます。これは、保育料の無償化のこともあり(保育所は3歳の年齢に達しても、3月までは保育料がかかるという不公平が原因しているのでは)3歳になったら幼稚園に移行することなのでしょうが、そうすると4月から入園したい子が入れなくなりますので、来年度幼稚園入園をお考えの方は、3月末で退園して頂くと次の子達が入園出来ます。ぜひ、ご協力をお願いしたいと思います。

 

最後になりますが、コロナ禍の中、長いこと非日常の生活を忍耐強く頑張ってきました。10月中旬からは県内においては感染者が「0」の日も多くなり、多かった緊急事態宣言もなくなり、少しづつ当たり前の日常に戻りつつあります。しかし、ここでもまだ気を緩めず感染防止に努めていきたいものです。どうぞ、子ども達の健康は勿論ですが、保護者の皆さんも、くれぐれもご自愛くださいますように。

◆大きく羽ばたいて飛んでいくには 「深い愛情」と「心優しく育って」いればこそです!(No.141)

(きぼうえんだより 2020年3月号より)

とうとう3月を迎えます。昨年の3月は新型コロナウィルス感染症が流行し始め、入園式から何やかやと気忙しくなり感染者が増えていくにつれ、とうとう4月には全国で自粛要請出て、自宅待機となる人が多く出ました。国や市からは、ソーシャルディスタンスを守ること、3密を避けること、30人以上の人の集まりはしないこと、マスク着用のこと等の指示も出され、行事は次々と出来なくなりました。そんな非日常生活の中でも子ども達は元気に過ごしてくれました。お父さん、お母さん達の元気な応援はなかったけど一人ひとりよく頑張りました。そして1年、ひかり組さんはもうすぐ卒園式です。てんし~はと組さんは1つずつ大きくなります。毎日毎日、送り迎えをしてくれたお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、大変ご苦労様でした。おっと、下にも弟妹がおりましたね。これからもよろしくお願いいたします。

ひかりさんは0歳から入園の子は6年間一緒に生活しました。この6年間、養護と教育の一体化の中で保育を行い、人格形成や人間関係や信頼関係を築いてきました。ややもすると、字が書けたり漢字が書けたり、足し算が出来たりするのが教育と思われがちですが、保育園は0歳児からの入園なので、教育と養護が一体化しないと心も体も成長しません。教育が伴わない養護はあり得ないのです。そして、何より“心”や“愛”も一緒に育つのです。ややもすれば忙しくて子どもに十分に手がかけられない、保育所で見てもらえば少しでも長く、となりかねません。いつも言っていることですが、私達がいくら手をかけ、声掛け、愛情を持って接したとしても“親には変われないのです”“親にはなれません”。やはりお父さんやお母さんの“愛”が必要なのです。今年は保育参観がなかったので、普段の園生活の様子は見てもらっていません。年2回ある懇談会もありませんでした。各々の年齢の子ども達の育ちについてや困っていること、悩んでいること、楽しいこと、嬉しいことについて皆さんと話し合う機会を持つことが出来なかったことは、行事を共に出来なかったことと合わせ、大変心残りです。

3月は今年度最後の月。卒園するひかり組さんにはいつも「光に歩めよ」そして「顔を上げ、胸を張って元気に歩いて下さい」との言葉を送っています。そこで、数年に1回位きぼうえんだよりに載せている「見て、聞いて、愛して!!」を今月は載せました。子育ての参考にしていただければと思います。

※14年前にまとめた内容なので、少し古くなっているところがあるかもしれません。

 

 

見て、聞いて、愛して!!         福室希望園 髙野 幸子(2007年)

◎子どもの“心”が見えますか。

・“心”は見えません。だから、見えるように努力しなければなりません。

子どもの心に添って下さい。

・子どもの心の訴えや“さけび”が聞こえますか。        聞いてください。

・子どもの心を見ましょう。見てください。         心で聞いてください。

・心で心を育てるのです。             優しさや思いやりが育ちます。

 

◎子どもを愛していますか。                心から愛してください。

・愛は愛を育てるのです。             愛は心を豊かにしてくれます。

・愛は愛の連鎖を続けます。         愛されたという実感が愛を育てます。

・子どもに愛されたという実感を持たせて下さい。 愛しているよ、と言って下さい。

◎子育ては大変です。              決して楽しいだけではありません

・子どもを育てることは素晴らしいことです。    でも、怖いことでもあります。

・ひとりで子育てをしようと思わないことです。    手伝っていただきましょう。

・子育て中、“苦しい”“大変だ”を大きな声で言いましょう。

“助けて”と言いましょう。

・お父さんも子育てに参加しましょう。        お母さんの最大の味方です。

お父さんの強さ、優しさを子どもに示して下さい。

子どもの育ちに大きな影響を与えます。

忙しいから、と逃げたり避けたりしていませんか。

安心感と豊かな愛情が子どもの育ちを育みます

 

◎親と子の関わりは、小さい時から大切に

・困った時 悩んだ時 苦しい時、子ども達は

「ねぇ、お父さん」「ねぇ、お母さん」と言えるでしょうか。

子どもから信頼されていますか。

・小さい時から、子どもの話を聞いてあげてますか。

「ちょっと待ってね」「後でね」と言ってませんか。

子どもの話を背中で聞いていませんか。

・子どもとの話し合いは、小さい時から積み重ねが必要です。

面倒だと思っていませんか。

『継続は力なり』です。

子どもにあきらめさせないで下さい。

あきらめることは、子どもを“無気力・無反応・無感動にしてしまいますよ。

・「お父さんも、お母さんも いっぱい愛してるよ」

「いつもあなたのことを見守ってるよ」と言っていますか。

・子どもの心のSOSがわかりますか。

「何故?」「どうして?」と考えてあげることができますか。

・自分の子どもを丸ごと受け入れることが出来ますか

抱きしめていますか

 

◎子育ては“あせらず”“くらべず”“ゆったり”と“待つ”ことです。

                      一人ひとりみんな育ちが違うのです。

◎いっぱいの愛情で育った子は“意欲のある子”に育ちます。  生きる力が育ちます。

◎自分の子育てに自信を持ちましょう。

◎子どもの育つ基盤は家庭です。

◎子育ての第一義的責任は親です。

でも、今、社会全体が子育てのお手伝いをします。(子育ての社会化)

◆親子関係の生きた連休にしましょう(No.123)

(きぼうえんだより 2020年5月号より)

本来、「5月号」は5月1日発行なのですが、今年は9日間という長い連休になりますので、4月26日に5月号を発行させていただきます。

4月1日の入園式から1ヶ月。朝から元気に大泣き、大泣き、お迎えに来た保護者の方を見て、更に大泣き、不安から安心への泣き方と変わります。抱っこされた小さな手はお母さんたちの洋服をしっかり握りしめて、もう離さないと必死です。子ども達も、一生懸命な1ヶ月でした。先生達もおんぶに抱っこと一生懸命です。そんな思いが1日1日と少しずつですが変化が起きて、笑顔を見せることも多くなってきました。子どもの成長は階段を一つ一つ上るようなもので、ホップ・ステップ・ジャンプはないのです。今の世の中、ややもすれば「早生き」させる傾向にありますが、一人ひとりが自分に合った生き方をさせてあげるのが良いと思います。勿論、他との比較などは必要ありません。お父さんやお母さんから見れば、やっと最近園に慣れたかな~と思ったところ、今回の連休は、又、4月初めに戻ってしまうのでないかと心配していると思います。その気持ちはよく分かりますが、4月の4週間は決して「無」にはなりません。子ども達も少し慣れてはきましたが、疲れも出始めます。最近お熱等で体調を崩し、お休みをする子が目立つようになりました。お母さん達も職場復帰をされた方、そろそろ復帰される方とおりますので、今体調を崩されるのは大変です。そこで、今回の連休は、子ども達にとってもお母さんたちにとっても、丁度いいお休みになるわけです。こんなに長い連休はめったにはありませんが、バラバラでなくまとまって取れるのはいいですね。(働き方によっては、長い連休は困る人もおります)
勿論、休みが取れない方も当然おりますが、休日保育を利用されたり等の対策は取っていらっしゃるでしょう。田子希望園の休日保育は、9連休毎日保育を行いますので、福室・鶴ヶ谷希望園の職員もお手伝いで出勤しますから、毎日必ず福室の先生は田子に出勤しております。

話が少し逸れましたが、せっかくの9連休はお父さんやお母さんが疲れたり、子ども達が疲れて体調を崩しては大変です。お休み中とはいえ、子ども達の生活リズムを整え、基本的生活習慣を守り、楽しく、元気に過ごしていただきたいと思います。せっかくのお休みだから、遠出をしたり、無理なスケジュールで動くことのないようにしていただきます。「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を守って下さい。普段忙しくしていると、「親心」としては、せっかくの休みだからどこか遠くに連れて行ってあげたいと思うでしょうが、無理して遠くに行かなくても、近くの公園や自宅でのんびり、ゆっくり子どもと関わる方が良いと思いますね。いつも寝顔ばかりしか見られないお父さん、このお休み中、ゆっくり、じっくり子どもと向き合ってみて下さい。意外な我が子の一面を発見できるかもしれませんよ。とりわけ0歳児のお友達には、家族の大事な人なのだと認知してもらって下さいね。0歳の子は親や家族を認知するのに順番があって、一番は勿論お母さん、次はいつもいる兄弟姉妹、次にやっとお父さん‼なんです。ややもすると、お父さんにいく前に保育園の先生が先になることもあります。あっ、スミマセン。いつも子どもといるお父さんは、勿論もっと早く認知してもらっていますよ。ちょっと自信のないお父さん、長い連休を利用して認知してもらいましょう。冗談ぽいようですが、真面目な話なんですよ。
子どもっていつも言う通り、「手をかけて、かけ過ぎる」ということはないのです。0歳の小さい頃からいっぱい手をかけ、そして大事な「愛情」をいっぱい与えて下さい。私達は、子どもに対して「豊かな愛情」で見守り、育てる義務があり、子どもには「守られて愛される」権利があります。最近新聞やテレビで報道される「子どもへの虐待」はあってはならないことです。よく、親の言い訳として「しつけ」のつもりと言われますが、暴力を伴った「しつけ」等あってはならないのです。30年位前までは、子育ては各々の家庭が責任を持つ「子育ての個別化」でしたが、子育てを難しいと考える保護者の方や、虐待が多くなる中、国は子育て施策の一つとして「育児の社会科」を発表し「子育ては社会全体で行いましょう」と。その一環として保育所に「子育て支援センター併設保育所」を作り始め、仙台市においてはその第一号が福室希望園なのです。「子育てを楽しく」と言われますが、正直、今、今子育てをしている時はなかなか「楽しい」とはいきません。「大変だ」「苦しい」の方が先になりますよね。それでいいのだと思います。大変な時は「助けて!」と言っていいのです。

ちょっと話がそれてしまった感がありますね。私が伝えたいことは、連休中子どもの「心」を見て欲しいということ、そして我が子の「新しいところを発見」して欲しいということです。大きくなって話せるようになった子だったら、「いっぱい聞いて」あげて下さい。「心」は見えませんから、いっぱい話を聞き、しっかりと向き合うことで、少しは子どもの心が見えてくるはずです。テレビの前で親子でゲームばかりでは見えませんよ。

私事ですが、恥ずかしいことに今の保護者の方は「新聞」をとっていない人がほとんどなのに気付いたのです。昨年、ほし・にじ組さんの懇談会で分かりました。どうやって「ニュース」等を知るのか聞いたら「スマホ」だそうですね。「紙離れ」と聞いていましたが、驚きました。そこで、給食の展示スペースの所に新聞のコピーを設置したのですが、そう言えばほとんど無くなりませんね。
「希望園だより」もこんなに長くなったのでは読んでもらえていないかもしれませんが、諦めずに「さっちゃん通信」は書き続けていきたいと思っています。子ども達もゲーム等ばかりにならないよう「絵本」や「素話」もどんどん与え、想像する力や考える力を身に付けていって欲しいと思います。どうぞご家庭で良い連休をお過ごし下さい。連休明け疲れたり、生活リズムが乱れて園生活が困らないよう子どもを第一に考えた生活をお過ごし下さい。

さて、最後に職員の動向ですが、一時保育担当のS.A保育士が5月11日より産休に入ります。残念ながら、後任は未だ決まっておりませんので、又、一人保育士不足になりますが、皆さんには迷惑をかけないよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。

◎『みんなで豊かな心を育てましょう』(No.121)

(きぼうえんだより 2018年4月号より)

新入児のお友達、1つ大きいクラスになる進級児のお友達、おめでとうございます。
今年は26名のお友達が入園し、全員で136名での出発となります。今年もみんなで明るく元気に頑張りましょうね。
さて、福室希望園の開園は1998年(平成10年)の4月ですから、この4月で20年目を迎えます。節目の年になります。3月18日(土)に26人の卒園児を送り、開園して以来、園を卒園した子は506人になります。
この20年間、いろんな出逢いと別れがありました。鶴ヶ谷希望園から新しい福室に来て、本当に多くの方々に支えていただきました。感謝です。何よりも大切にしてきたのは、「子ども第一」の保育を行なうことであり、1人1人の子ども達が心身共に健やかに育つことを目標に職員一同頑張ってきました。とりわけ『心』の育ちを大切にしてきました。『心』は目には見えません。でも1人の人間として育っていくのに、この目に見えない『心』を見る努力は必須です。子どもは大人のように言葉で『心』を表現するのは未熟です。でも、いろんなことを感じ、大人にわかって欲しいと思っています。だから良く観察していると、目に見える「行動」(態度)で表現します。泣いたり、黙ったり、暴れたり、笑ったり等々で『心』を表現します。それを、私達大人は見逃さないようにしなければいけません。そして適切な対応をしてあげなければなりません。それは、保育園だけ、家庭だけでは出来ません。だから、いつも言っているように園と家庭が「車の両輪」のごとく、協力して対応しなければなりません。ややもすれば、仕事の忙しさに追われてしまったり、私達も保育士不足でうまく対応がしてあげられないことがあったりしますが、そのことは、子どもの育ちを考えた時、あってはならないことだと思います。
今月4月から、新しい年度の始まりにあたり、子ども達の『心』の声が聞けるように私達職員一同、最善の努力をしていきますので、保護者の皆様にもぜひお願いをしたいと思います。
最後になりますが、最近起きました千葉県の事件に強いショックを受けています。子どもを1人にすることのないようにお願いします。いつも大人の目が届くようにしていて下さい。
4月1日の入園式、そして3日からは通常の保育が始まります。
子ども達の豊かな未来と希望に向かって頑張りましょう!!print-i156

◎「見て、聞いて、愛して !!」

◎子どもの“心”が見えますか。

・“心”は見えません。だから、見えるように努力しなければなりません。
→ 子どもの心に添って下さい

・子どもの心の訴えや“さけび”が聞こえますか。
→ 聞いてください。

・子どもの心を見ましょう。見てください。
→ 心で聞いてください。

・心は心を育てるのです。
→ 優しさや思いやりが育ちます。

◎子どもを愛していますか。
・・・心から愛してください。

・愛は愛を育てるのです。
→ 愛は心を豊かにしてくれます。

・愛は愛の連鎖を続けます。
→ 愛されたという実感が愛を育てます。

・子どもに愛されたという実感を持たせて下さい。
→ 愛しているよ、と言って下さい。

◎子育ては大変です。
・・・決して楽しいだけではありません。

・子どもを育てることは素晴らしいことです。
→ でも、怖いことでもあります。

・ひとりで子育てをしようと思わないことです。
→ 手伝っていただきましょう。

・子育て中、“苦しい”“大変だ”を大きな声で言いましょう。
→ “助けて”と言いましょう。

・お父さんも子育てに参加しましょう。
→ お母さんの最大の味方です。

・お父さんの強さ、優しさを子どもに示して下さい。
→ 子どもの育ちに大きな影響を与えます。
→ 忙しいから、と逃げたり避けたりしていませんか。

◎親と子の関わりは、小さい時から大切に

・困った時 悩んだ時 苦しい時、子ども達は

→ 「ねぇ、お父さん」「ねぇ、お母さん」と言えるでしょうか。 子どもから信頼されていますか。

・小さい時から、子どもの話を聞いてあげてますか。
→ 「ちょっと待ってね」「後でね」と言っていませんか。
子どもの話を背中で聞いていませんか。

・子どもとの話し合いは、小さい時から積み重ねが必要です。
→ 面倒だと思っていませんか。
『継続は力なり』です。
子どもにあきらめさせないで下さい。
あきらめることは、“無気力・無反応・無感動”にしていますよ。

・「お父さんも、お母さんも いっぱい愛してるよ」
→ 「いつもあなたのことを見守ってるよ」と言っていますか。

・子どもの心のSOSがわかりますか。
→ 「何故?」「どうして?」と考えてあげることができますか。

・自分の子どもを丸ごと受け入れることが出来ますか
→ 抱きしめていますか

◎子育ては“あせらず”“くらべず”“ゆったり”と“待つ”ことです。
・・・一人ひとりみんな育ちが違うのです。

◎いっぱいの愛情で育った子は“意欲のある子”に育ちます。
・・・生きる力が育ちます。

◎自分の子育てに自信を持ちましょう。

◎子どもの育つ基盤は家庭です。

◎子育ての第一義的責任は親です。

でも、今、社会全体が子育てのお手伝いをします。(子育ての社会化)