◆さっちゃん通信は続くよ~(No,153)

≪さっちゃん通信 Part.153≫

2022年3月31日をもって、園長職を辞任いたしました。1998年4月に園長になってから24年になり、さっちゃん通信も153号となりました。各クラスの出来事を毎月伝える「クラスだより」に対し、園全体のこと、国や市の保育施策について、子育てについての記事は「きぼうえんだより」で伝えてきました。さっちゃん通信の大きな目標は「子ども第一」の保育であり、家庭においても「子ども第一」の養育が行われることにありました。

思い返すと、鶴ケ谷希望園が開園した1973年(昭和48年)の保育時間は午前8時から午後5時までの9時間で土曜日は12時30分で保育終了でした。働く保護者の皆さんは就労と子育て両立の中、生活に時間的余裕がありました。受け入れる保育士にも余裕があり、共に心の余裕がありました。しかし、時代の要求に合わせ、保護者の皆さんの就労形態が大きく変わり、多様化してくると保育時間はどんどん長くなり、今は13時間と長くなってしまいました。私からみると保護者の皆さんにも保育士にも余裕がなくなったと思います。そういった環境の中で、子ども達の育ちも大きく変わってきたと思います。誰にでも与えられている1日24時間のうち、通園時間も入れて13時間保育をすると、家庭で過ごす時間は11時間しかないのです。私としては、これは異常だと思います。と、言いながら13時間保育を何故するのか?となりますが、20時までの13時間開園しないと就労に支障をきたす現状があるからです。こういった大人側の都合に子どもは何も言えません。心はいろんなことを感じ、考えてはいるのです。しかし、忙しい日々の中で、どう声を上げ、自分の思いを伝えればいいのか、その表現はまだ未熟なのです。「子ども第一」になっていないのです。子ども達の心の叫び、SOSが見えなくなってきました。ややもすれば“見える”ことだけで、子どもを見て判断をしてしまっているが現状です。

今月からスペースがあまり取れませんので、この続きは5月号に続けたいと思います。今は「ペーパーレス」時代ですが、紙面による「さっちゃん通信」を読んでいただければ大変ありがたいと思います。

4月1日より副園長だった小山里織が園長になりました。まだ若いですので、皆様には、ぜひ育てていただきたいと思っております。ちなみに、小山園長は鶴ヶ谷希望園の第6回卒園児です!子ども達の大先輩?!です。

私は法人3園の統括責任者(と、言うといかめしいのですが)として、老体にムチ打って、しばらく微力ながらお役に立てればと思っております。だいたいは福室希望園にいます。